atachibana's blog

引っ越しました。http://unofficialtokyo.com

ブログを引っ越しました。

新しいサイト

Unofficial Tokyo Web Site

http://unofficialtokyo.com

 

はてなブログ自体は好きでしたが、契約したレンタルサーバーの有効活用から引っ越しした次第。引越し先の WordPress テーマはカスタマイズしてデザインを似せました。

 

unofficialtokyo.com

 

また、はてなブログの移行では「はてなキーワード」や「Amazon アフィリエイト」の処理が必要で、ここらへんはスクリプトで対応しました。

unofficialtokyo.com

 

こちらは徐々に削除していく予定です。

 

 

 

 

 

Windows 10 + VirtualBox 5.0 + Vagrant 1.7.4 + VCCW 2.18.0 でのエラー回避

Windows 10 にアップグレード後 VCCW を使おうとした所、エラーで起動しませんでした。VirtualBox では Windows 10でいろいろな障害が起きているようですが私の場合、VirtualBoxVagrant、VCCW を全部最新版でインストールし直しても毎度おなじみのエラーが表示されます。

Error occurred: The guest machine entered an invalid state while waiting for it to boot. Valid states are 'starting, running'. The machine is in the 'poweroff' state. Please verify everything is configured properly and try again.

If the provider you're using has a GUI that comes with it, it is often helpful to open that and watch the machine, since the GUI often has more helpful error messages than Vagrant can retrieve. For example, if you're using VirtualBox, run `vagrant up` while the
VirtualBox GUI is open.

The primary issue for this error is that the provider you're using is not properly configured. This is very rarely a Vagrant issue.

VirtualBox 側のログを見ると Host-Only Ethernet Adapter 周りでのエラーの様子。

00:00:03.626514 IntNet#0: szNetwork={HostInterfaceNetworking-VirtualBox Host-Only Ethernet Adapter #14} enmTrunkType=3 szTrunk={\DEVICE\{EA2909E2-F163-4294-A9C5-5D8AB1D4BA32}} fFlags=0x8000 cbRecv=325632 cbSend=196608 fIgnoreConnectFailure=false
00:00:03.626582 VMSetError: F:\tinderbox\win-5.0\src\VBox\Devices\Network\DrvIntNet.cpp(1753) int __cdecl drvR3IntNetConstruct(struct PDMDRVINS *,struct CFGMNODE *,unsigned int); rc=VERR_INTNET_FLT_IF_NOT_FOUND
00:00:03.626606 VMSetError: Failed to open/create the internal network 'HostInterfaceNetworking-VirtualBox Host-Only Ethernet Adapter #14'
00:00:03.626647 VMSetError: F:\tinderbox\win-5.0\src\VBox\Devices\Network\DevE1000.cpp(7715) int __cdecl e1kR3Construct(struct PDMDEVINS *,int,struct CFGMNODE *); rc=VERR_INTNET_FLT_IF_NOT_FOUND
00:00:03.626649 VMSetError: Failed to attach the network LUN

この現象の原因は NDIS6 Driver とやらのエラー

VirtualBox をオプション付きで再インストールすることで解決しました。

手順は以下

  1. VirualBox、Vagrantをアンインストール
  2. VirtualBox 5.0.10 のインストーラに NDIS5 を指定して再インストール
    VirtualBox-5.0.10-104061-Win.exe  -msiparams NETWORKTYPE=NDIS5
  3. Vagrant 1.7.4をインストール
  4. 一度 vagrant destroy して vagrant up

codex 翻訳のためのお遊びの環境なのに半日潰れました。一時的な障害かと思いますが誰かのお役に立てば幸い。

 

本の雑誌2015年12月号 - 太宰号かと思ったら田中英光特集号だった

本の雑誌 2015年12月号 (No.390) / 本の雑誌社 / 667円 + 税
表紙デザイン 和田誠 / 表紙イラスト 沢野ひとし

本の雑誌390号

本の雑誌390号

 

定期購読だからかチラシ「本の雑誌40週年記念オリジナルブックカバー(文庫サイズ) 発売!」が入っていました。手持ちの古い文庫カバーが軒並み最近のハヤカワ文庫に対応しておらず、結局書店の紙カバーを使い回すなどして苦労していたのでちょうど良い機会だと思っていたら

「残念ながらハヤカワ文庫のトールサイズには装着できません」

だそうです。

後発なのに、そして「本の雑誌」であればそれなりに SF 読者は多いだろうに、しかも注意書きをする程度には事前に分かっているのに、なんで対応しないかなぁ? 大部分の文庫で上下が余るのは嫌われたのですかねぇ...。確かに攻める相手が違う気もするので、早川書房には来年あたり元のサイズに戻すことを期待します。補完計画で増刷した分が大量にあるけど、やっぱり不便ですよ。

 

冒頭のカラーページで吉田豪の本棚登場。完全アウエーの読者に対して「文句あっか」と喧嘩売っている写真がとても良い(1回だけ万歩書店で登場したときも文句のツイートに対するフォローみたいなものでしたしね)。残念なことに部屋が狭くて良い撮影ポジションがなかったのか、さほど壮観とは思えません。本当は凄そうだけどな、残念。

 

特集は「太宰治は本当に人間失格なのか?」ですが、冒頭のツボちゃんと西村賢太の対談や亀和田武のエッセイから田中英光が強く浮かび上がりました。太宰治の墓の前で自殺する巨漢って凄い図だわ。その息子の田中光二もなぁ。

で、ダメ人間として選ばれたであろう西村賢太ですが、風俗発言のように無茶苦茶な人かと思っていたのに至極まっとうです。小谷野敦は賞から離れればいいのに、もはやそのこだわりが持ちネタのよう。太宰治の挙がった10作すべてが現在も流通しているのは凄い。

 

新刊では都甲幸治の全作品、すなわち『べつの言葉で』『自分ひとりの部屋』『カンディード』がよさそう。『べつの言葉で』はインド系アメリカ人の作者がイタリアに行き「限りない無力さとともに、強い自由と喜びを感じる」。そして『自分ひとりの部屋』ではヴァージニア・ウルフが女性というハンデからどのように自由を得るかを語る。カバーがどっちもいいです。新刊は他に『神の水』『ひりつく夜の音』など。

 

北上次郎が現代のアクション小説論を展開。月村了衛『影の中の影』に対して、80年代の冒険小説でないのだから戦うことの理由は不要では? という凄い論。マクリーンやヒギンズが停滞したのがまさにその部分だったので身も蓋もない。嘘でも戦う意味は必要と思うがなぁ。

 

秋葉直哉はいつもの慎重に言葉を選んだ繊細なタッチで、本の連続を描きます。最初はふーんって感じだったのですが、最後まで来て、慌てて最初に戻って読み直しました。
入江敦彦の読む京都は漫画編。知らない作品ばかりで読みどころや指摘が分からずとても残念。

平松洋子のそばエッセイは変化球な店。魅力的だけどきっと行かないなぁ。

 

三角窓口の徳永ミカの意見は絶対正しい。カフェ併設店で未購入の本を読ませる感覚は私にもまったく理解できません。コーヒーの染みがついた本を売って平気なの? と本気で思います。買った本ならいいんですよ、買った本なら。まだ売り物の本でしょ? それともみんなお店で品定めして、買うときはネットというパターンなのかなぁ...。

 

若島正の紹介する『国語笑辞典』はすごい、今読んでも面白い。今月書いた人のネタも注目。

堀井憲一郎はこの15年で新潮文庫から消えた海外作家の紹介。クリスティ消えてたの!? は驚きでした。確かにクリスティ文庫があれば要らないんだけど、それにしてもねぇ。

 

今月で浅生ハルミン日下潤一宮田珠己、萩原魚雷、久田かおりの連載終了。これだけ読むとエンタメノンフの時代が終わったようです。

プレデターズ - 低調なアンソロジー

 プレデターズ / エド・ゴーマン & マーティン・H・グリーンバーグ編 / 扶桑社ミステリー文庫 / 760円(税込)
カバー・デザイン: 辰巳四郎
Predators, Edited by Martin H.Greenberg & Ed Gorman

プレデターズ (扶桑社ミステリー)

プレデターズ (扶桑社ミステリー)

 

一頃流行したホラーのアンソロジー。タイトル縛りはそれほどでもなく様々なタイプの「捕食者」が描かれています。別格の「ハードシェル」を除外すると、トップ3は「裂け目」「英雄たち」「渇望」で、これらがぎりぎり平均点以上という感じ。全体として低調でした。

 

「ハードシェル」宮部みゆきも絶賛のクーンツ作品。ハードシェルな警官フランクは楽しみながら凶悪犯を追う。話の緊密度や展開の速さが、現在の弛緩しきった長編と違い過ぎます。毎度のネタバレしてからの失速感も短編だからか目立ちません。ただどうしても「ヒドゥン」が浮かびますよね、これ。あちらの公開が1987年10月。「Night Visons 4」が1987年。時期としては微妙です。

「カリグラフィー・レッスン」逃げていた元夫から見つかったため、隣人の高齢の婦人を協力させて復讐しようとする。イマイチ。

「ゴムの笑い」B級ホラー映画に魅せられる人々。もう少し広がれた話の気がする。

「醜悪さに牙を剥く」殺人鬼の独り言で終止しますが、ラヴクラフトアウトサイダー」と同じネタなのは偶然か。と言うかそれだけ使い古された手か。

「心切り裂かれて」「ファウンデーション」シリーズもそうですが天才がすべてを予期してプログラミングするってネタが昔から嫌いです。と思いながらも前半はラッシュの行動がギリギリ進む様子にハラハラと読み進めました。人物一人ひとりの肉付けや会話が良く、ステレオタイプな話をギリギリ平凡から救い上げています。事件性を増す後半は視点が刑事側にもぶれてしまい散漫気味。犯人像は良いですが最後はちょっとあっさりし過ぎでは? 少なくともプロローグにあった母親を看取る図と同じくらいの躊躇いや情景をコンピュータ側に持たせて欲しかったです。

「思春期」温室の中の思春期の少年と叔母さん、その少年の胸は膨らみ始め...という淫靡な図から想像される100分の1も話が盛り上がらずまったく残念な作品。

「傷跡同盟」。イスタンブールの秘密結社を巡るミステリー。

「骨」ヘンリー・デイヴィッド・ソローの言葉どおりに周囲の無駄なものをそぎ落としていくジェフ。予想通り。

「恩讐」娘を殺されたサントスはFBI捜査官から犯人が別事件での検察側の証人であることを知らされる。途中でネタが分かり特に驚きもせず。

「渇望」TV に引き込まれるシュルマン。ノヴェライズ専門のイメージが強いエド・ナーハらしいと言えばらしい展開。短いシーンながら新しい父親が抜群の存在感です。浜野アキオの訳がいいのかも。

「思いちがい」強姦魔に夢見る女の話か、よく分からない。ただ白石朗の艶やかな訳だけが印象に残りました。

「殺っちまえば動かない」ローレンス・ワット=エヴァンズという作者名に記憶はありませんが「ぼくがハリーズ・バーガー・ショップをやめたいきさつ」が傑作だったのは覚えています。で期待したわけですが残念。なんのひねりもない。関係ないけど「ギャラクシー街道」は『銀河ヒッチハイクガイド』ではなく、「ぼくが...」の影響のほうが下地という意味では大きいのでは?

「コレクター」ナイフコレクターの話。面白くない。

路傍の石」そこまでやるかというタイトル by 白石朗。内容は善意で試みた応急処置を訴えられた医師の話。面白くない。関係ないけど、今月号の本の雑誌(2015年12月号)の亀和田武のエッセイに山本有三の豪邸と大きな黒い石が出てきて笑った。

ファラオの冠」歯科医で奥歯にかぶせた金冠から詠唱が聞こえる。どんなオチにするのか期待していたら逃げられた。

「裂け目」本のページで指を切ったアンの傷口に欲情するチャールズ。舐め回すような描写がいやらしくまさかのエンディングも含めて巧い。ところでアンの日本のコミックに出てきそうなキャラクターは海外作品では珍しいと思うのですがいかがでしょうか。

「なあんだ」リンは小声で、はにかむように笑った。「だったらもっと早く指を切っとくんだったな」

ですから。

「紅玉と真珠」死んだ連続殺人鬼をあの世で待っていたものは。何のひねりもない話だが、タイトルの由来だけは面白い。

「いにしえの血」ドラキュラ映画の宣伝に離れ小島の棄てられたホテルで仮装パーティが行われる。お膳立ては良かったがそれだけ。ビショフ博士はちょっとかっこいい。

「英雄たち」短い話しながらキャラクターの造り、台詞がとてもいい。この作品を「いにしえの血」に続けたのは編集者のやさしさ。

「ヴァレンタイン」これも人物がよく描けた作品。

「爬虫類の習性」アフリカのだるさとやりきれない人間関係を絡ませたいが整理されていないため混乱しています。カットバックも効果は薄い。別の人が描けばもう少し良い作品になったのでは。

サンダー・ポイントの雷鳴

サンダー・ポイントの雷鳴 / ジャック・ヒギンズ / 黒原敏行訳 / ハヤカワ文庫NV / 800円+税
カバーイラスト: 生頼範義 / カバーデザイン: ハヤカワ・デザイン
Thunder Point by Jack Higgins, 1993

サンダー・ポイントの雷鳴 (ハヤカワ文庫 NV (869))

サンダー・ポイントの雷鳴 (ハヤカワ文庫 NV (869))

 

第2次世界大戦末期、ナチスの協力者名簿を持ったボルマンはUボートで南米を目指すがカリブ海Uボートは沈没する。現代において発見されたUボートから名簿を入手するためファーガスンはショーン・ディロンの手を借りる。

 

感想の順序が逆になりましたが『密約の地』よりも前の作品。

緊張感なく話が進みます。宿敵と一時的にでも一緒に食事するとかないなと思います。パナマ帽を被ってステッキを持ったファーガスンなど見たくないですよ。付き合うショーンまで間抜けに見えます。

 

ガンマンの伝説 - 史実なんだろうけど尻つぼみ

ガンマンの伝説 / ロバート・B・パーカー / 菊池光訳 / ハヤカワ文庫HM / 840円+税
カバーデザイン: ハヤカワ・デザイン カバー写真: (C) Robb Kendric/Aurora/ゲッティ イメージズ
Gunman's Rhapsody by Robert B. Parker (2001)

ガンマンの伝説 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ガンマンの伝説 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

 

 西部劇かぁ、と読み始めたらワイアット・アープのノンフィクション(?)でした。

マティという無能でまったく尊敬に値しない女性を妻として、切るに切れず、それでも女優ジョージイ・マーカスに惹かれるワイアット。酒場でコーヒーを飲むワイアット。一々かっこいいです。スペンサーの10倍以上気障な言い回しや態度も、一度舞台を西部に移せばしっくり来ます。

その分残念なのが、最後の戦いがなかったこと。史実なんだろうけど、ここまでリアルさ満点で盛り上げておいて肩すかしかですか...。ちょっとなぁ。

愛に時間を - 性に奔放なハインラインもこれはやり過ぎ

愛に時間を (1)(2)(3) / ロバート・A・ハインライン / 矢野徹訳 / ハヤカワ文庫SF / 各460円
カバー: 野中昇
Time Enough for Love by Robert A. Heinlein, 1973

愛に時間を (1) (ハヤカワ文庫 SF (581))

愛に時間を (1) (ハヤカワ文庫 SF (581))

 
愛に時間を (2) (ハヤカワ文庫 SF (582))

愛に時間を (2) (ハヤカワ文庫 SF (582))

 
愛に時間を (3) (ハヤカワ文庫 SF (583))

愛に時間を (3) (ハヤカワ文庫 SF (583))

 

メトセラの子供、ラザルス・ロング物。

2001夜物語』に収録された同名作品の影響か勝手に期待した壮大な恋愛物ではなく、短編、中編、警句など様々な断片を寄せ集めた「作品群」です。

一生懸命逃げてラクした結果出世してしまう兵士の話、双子の奴隷、開拓物、20世紀へのタイムスリップ等々、圧倒的なリーダビリティは健在ですが、やはりどこか物足りない。その分、長編を全3巻分構成するだけの力の衰えが感じられてしまうからでしょうかね。

また性については昔からハインラインはぐしゃぐしゃですが、ここに至って自分の娘や母親と寝るような話にまでなり付いていけません。ほんと。