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心の昏き川 - 白石朗の無駄遣い

心の昏き川 / ディーン・クーンツ / 白石朗訳 / 文春文庫 / (上)581円+税、(下)676円+税
装画: 藤田新策 / 装幀: 大久保明
Dark Rivers of the Heart by Dean Koontz, 1994

心の昏き川 (上) (文春文庫)

心の昏き川 (上) (文春文庫)

 
心の昏き川 (下) (文春文庫)

心の昏き川 (下) (文春文庫)

 

スペンサーはバーで会話したヴァレリーが気になり、翌日自宅まで探しに行くが、秘密組織が彼女の家を急襲する場面に出くわす。ヴァレリーの後を追ってラスベガスへ向かうスペンサーを、組織のロイが追う。

どこかで読んだような、資金源が無茶苦茶ある情報網やらコンピュータやらを駆使する秘密組織が、罪のない主人公男女と犬を追いかけまわすパターン。

ご丁寧にスペンサーには父親の犯罪から身分を変えた過去まで付け加え、時折、思い出したように梟のイメージを出しますが、小手先だけのテクニック感が半端なく、まるで意味なし。ロイ・ミロのキャラクターも、色々付いているけど、ちっとも存在感ないし。

ほんと、白石朗、藤田新策の無駄遣いだわ。