atachibana's blog

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デリラと宇宙野郎たち

デリラと宇宙野郎たち / ロバート・A・ハインライン / 矢野徹訳 / ハヤカワ文庫SF / 540円
カバー : 野中昇
The Past Through Tomorrow by Robert A Heinlein, 1967

『プタヴの世界』が終始、落ち着かない読み心地だったのに比べ、ハインラインの語るストーリーは滑らかです。そして「道路を止めるな」のゲインズ技師長や「月を売った男」の実業家ハリマンのような夢の実現に全力を注ぐ男の造形は読んでていて気持良い。設定としては道路を動かいしている労働者の反乱が面白い。

 

メモ
「生命線」その人がいつ死ぬかを完璧に予想できる機械を発明した男
「道路を止めるな」動く道路を動かし続けている労働者階級と、資産家階級の対立。テロ事件に対するゲインズ技師長
「爆発のとき」核増殖炉発電所と宇宙船の燃料
「月を売った男」月に行く夢をかなえるために奮闘する実業家ハリマン
「デリラと宇宙野郎たち」宇宙ステーションに送り込まれた一人の女性