atachibana's blog

引っ越しました。http://unofficialtokyo.com

星ぼしの荒野から

星ぼしの荒野から / ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア / 早川文庫SF / 882円 (840円)
カバー たまいまきこ
Out of the Everywhere, and Other Extraordinary Visions / James Tiptree Jr.

星ぼしの荒野から (ハヤカワ文庫SF)

星ぼしの荒野から (ハヤカワ文庫SF)

 

 外れのない短編集。「天国の門」のようなイージーな話しから、「たおやかな狂える手に」のような本格的な話しまでいろいろ。そんな中でどうしても目立つのはティプトリー十八番の男と女。

 

地球を侵略する際、邪魔になる人間をどう処理するか、という難問(?)に答える「ラセンウジバエ解決法」。男の脳みそをちょっといじくって暴力的にし、女を虐殺"フェミサイド"させるよう仕向ける。あとは100年も立てば人類はいなくなるという理論。
人類のほとんどが謎のゲートの向こうに去り、世界中で誰も残されていない環境で出会った男と女の話「スローミュージック」。男はゲートの向こうに行きたがり、女は子どもを作って定住することを夢見る。男は育児を嫌がってセックスできず、女はあらゆるモノに対する所有欲を見せ、等々。